君への最後の恋文はこの雨が上がるのを待っている
◆
予想外の事態は、さらなる予想外をつれてきた。
加奈子と千世の話を聞いた女子が、またあたしにラブレターの受け渡しを頼んできたんだ。
「はあっ? やだよ、絶対やだ!」
「お願い! 渡してくれるだけでいいの! それくらいいいでしょ?」
良くないよ全然! その渡すだけっていうのが本当に困るんだっていうのに。
それなのに、頼んでくるのはひとりじゃなかった。
越智くんが昼休みに現れた次の日に、一気に3人にラブレターを頼まれてしまて、もう途方に暮れるしかない。
「加奈子のは引き受けたんだよね? そう重くとらなくていいから、お願い!」
そんなこと言われても、重いものは重い。軽くなんてならないのに。
花柄、水色、ハート模様。
3通の手紙を机の上に並べて、深くて長いため息をついた。
窓から見える青空には雲がひとつもなくて、それがなぜかちょっと寂しく見えた。
もう少し白い雲があるほうが、青空も太陽も映えると思うんだけどな。
そっちの方が熱くなってきた日差しも軽減できる気がするし。
「あんたは今日、ため息ばっかりだね」
予想外の事態は、さらなる予想外をつれてきた。
加奈子と千世の話を聞いた女子が、またあたしにラブレターの受け渡しを頼んできたんだ。
「はあっ? やだよ、絶対やだ!」
「お願い! 渡してくれるだけでいいの! それくらいいいでしょ?」
良くないよ全然! その渡すだけっていうのが本当に困るんだっていうのに。
それなのに、頼んでくるのはひとりじゃなかった。
越智くんが昼休みに現れた次の日に、一気に3人にラブレターを頼まれてしまて、もう途方に暮れるしかない。
「加奈子のは引き受けたんだよね? そう重くとらなくていいから、お願い!」
そんなこと言われても、重いものは重い。軽くなんてならないのに。
花柄、水色、ハート模様。
3通の手紙を机の上に並べて、深くて長いため息をついた。
窓から見える青空には雲がひとつもなくて、それがなぜかちょっと寂しく見えた。
もう少し白い雲があるほうが、青空も太陽も映えると思うんだけどな。
そっちの方が熱くなってきた日差しも軽減できる気がするし。
「あんたは今日、ため息ばっかりだね」