繋いだ手をもう一度
思い出すのはキミの事で





「春陽………」








あの頃より背が伸びたね。


髪の毛も黒から茶色に変わってる。



中学の学ランも似合ってたけど

今のブレザーの方がもっと似合ってる。






でもあの時の困った顔と今の困っている顔は









何一つ変わってない。
















「春陽。待ってたんだけど。遅すぎ」
















「何?なんか用ですか?」










ごめんね、こんな態度しか出来なくて。

本当はね、話したい事沢山あるんだよ。

会えてなかった1年ちょっとの間の話、もう溢れるぐらいに。















でも怖いんだ。

何が怖いのかはわからないんだけど…






< 19 / 41 >

この作品をシェア

pagetop