繋いだ手をもう一度





会いたかったはずなのに…




会いたくない人に会ってしまった。













プルルルルルル、プルルルルルル





携帯のディスプレイがパッと明かりがつく。
そこには"倉下 海"




あれ、もうこんな真っ暗。

そうだ、家に帰ってきて泣くだけ泣いて寝たのか。



頭痛い。
誰とも話す気にはなれない。




1回目の着信は無視した。




それからまた深い眠りについた。










「んん、今何時?」



携帯の時計を見ようとする前に1番に目に飛び込んできたのは"着信 10件"の文字。








そうだ、今日ママの帰りが遅いから海の家でご飯食べることになってたんだっけ…




今は10時………





さすがに何もなしだと悪いからメールを送る。




─────────────

ごめーん!寝てた(>_<)

美和さんにも謝っておいてください。

今日はそのままお風呂入って

寝ちゃうねー。ほんとごめん。

─────────────








送信っと。






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