繋いだ手をもう一度





それから登校中は昨日の事を一切聞いてはこなかった。



2限目が終わって3限目は体育。

体育祭の種目を各自練習するって内容に何だか気分も浮かず仮病を理由に保健室へ向かうと思わせ屋上へと向かった。



今の時間は空いているはずがないドアを




─ガラガラ─





え、開いた………



きっと先生のカギの締め忘れだろう。









「ふぅ…」


ここに来ると屋上ならではの太陽と風が気持ちよくて眠くなる。







あれっ、何で涙が出てくるの…










「…おかしいなぁ」










するとガラガラっと屋上のドアが開いた。

今は授業中。誰かがサボらない限りここに来る人はいない。




……………誰。




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