繋いだ手をもう一度






はぁ………

陽登とのクリスマスはなしかぁ……








「ねぇ!!!春陽告っちゃいなよ!」




次の日の休み時間、窓の外を見ながら溜め息をついていると唐突すぎる発言をする 間宮 亜子 (まみや あこ)


中学ではクラスが離れてても常に一緒にいてくれた女友達。





「ちょっ、亜子!何急に!」




「だってさ~、昔好きだって言い合った仲だって最悪向こうは忘れちゃってる可能性だってあるしぃ…もうこの際告っちゃえばこっちのもんよ!」




自信満々な様子でグーサインをしてる亜子…






「万が一振られたらどーすんのよー」




「……………振られないっ!」




「何、最初の変な間は!!!!!」





亜子は怖いもの知らずというか、自分が好きなら一直線にその相手に気持ちをぶつけるタイプ。


かたや私はお互いが両想いだとわかっていてもビクビクしてダメなタイプ。








「でもね!部活のクリパがあるって言うんだもん、もし彼女になれても先に約束した方を優先するに決まってる。」





陽登は誰かを贔屓して優先したりはしない。

皆平等に、約束を先にした方を優先させる。








「ん~陽登にヤキモチ妬かせる作戦は!?」










んもぉ、また亜子は急に突発的なことを……




< 33 / 41 >

この作品をシェア

pagetop