繋いだ手をもう一度



気付いたらもう夕方になっていて亜子としょうちゃんとバイバイしてから、私達はもう少しショッピングモール内を歩くことにした。




ふと目に入ってきた雑貨屋さんにストーンで出来ているキラキラしたクマのキーホルダーが置いてあって足を止めた。





「春陽?どーした?」





「あ、可愛いキーホルダーがあって見入っちゃった。ごめんごめん。」




「見に行けば?」




「うん!」




私はその雑貨屋さんに寄ってキーホルダーを手に取ってみた。






「わぁ…キラキラ」





遠くで見た時もキラキラはしてたけど、近くで見てみると何倍にも輝いていた。







「女子ってこうゆうの好きだよねー。」




隣のウサギのキーホルダーを手に取るなり、私が持っているクマのキーホルダーの隣に持ってきた。








「ウサギも可愛いね。…陽登はウサギ派なの?」




「なの?って…俺、こんなん持ってたら悪趣味……」



「そうかなぁ、可愛いと思うよ。ってもうこんな時間じゃん!帰ろ帰ろ!」





持っていたキーホルダーをそっと元の場所に戻せば、陽登の手を引っ張って急いでショッピングモールを後にした。





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