繋いだ手をもう一度




「春陽~帰ろ」



気付けば放課後になっていて、黒板側のドアからひょっこり海が顔を覗かせていた。
それと同時に教室からキャーキャー言う女子達…



「ちょっと待って。今日日直だったから最後の日誌残ってて」



「じゃ俺ここ座ってるわ」



私の前の席に"よいしょっ"と座ってカバンから漫画本を取り出し読み始めるなり、クラスの女子は"海くんバイバーイ""海くんまたね~"って手を振って帰るのに対してその本人も笑顔で対応していた。




教室には2人しか居なくなったせいか静まり返っていてシャーペンの文字を書く音と漫画のペラっという音が響いていた。













「なぁ………春陽?」








「ん~?何~?」













「最近なーんか無理してね?」



日誌を書く事に集中していて適当な返事を返す私に顔を覗き込むように聞いてきた。




< 7 / 41 >

この作品をシェア

pagetop