見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
真剣に頭を下げる暁人を見て、言葉をかける。
「いくつか聞きたい事があるの。まずは、詩織の事、本気、、、なのよね?」
「勿論、本気だよ。」
「第一、私達と同じ中学だったみたいだけど、あなたの事よく思い出せないの。」
「、、、無理もない。昔と苗字も見た目も違う。中学の頃の名前は、佐々木暁人。、、、これなら分かるかな、、?」
優子は少し考え込んで、はっと顔を上げた。
詩織も思い出したようで驚きを隠せない。
「、、、、佐々木君?2年生の時同じクラスだった、、、?えっ、、!?でも、、その、、。」
言いにくそうにどもる優子に、暁人は困ったように眉を下げた。