見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


昨日の事情を思い出し、顔が赤く染まる。


「言うね、、暁人。少し心配してたから良かったよ。でもあんまりがっつきすぎると詩織ちゃんに嫌われるから気をつけた方がいい。」


「た、た、辰巳君っ、、!」


あまりにも赤裸々な事情の話で、慌てて辰巳の口を塞ぐ。


すると辰巳の横から手が伸びてきて、詩織の手を掴み手のひらにキスをする。


「、、、、妬けるな。いくら仲が良いとはいえ、あんまり気分の良いもんじゃないな。詩織が、目の前で他の男に触れることは。でも無理にでも2人の結婚式には出席するべきだったな、、、。そしたらあと一年は早く詩織に会えた。」


苦笑いしながら、暁人を見る。


「そんなに心配しなくても俺は優子一筋だから。そんなのタイミングだろ。あの頃は詩織ちゃんに恋人が居たし、これで、、、良かったんじゃないかな。」
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