見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
こんな自分の為に、必死に考えてくれる2人に涙が出そうになる。
「、、、本音を言えば、すぐにでも籍入れて、家に閉じ込めていたい。でも、そんなのカッコ悪いだろ、、。何より詩織の気持ちを優先したいし。取り敢えず、お互いの家に挨拶して婚約は早めに発表したい。それが決まれば、詩織には今の仕事はやめて欲しい。」
とんとん拍子で話を進んでいく。
でも優しさに溢れた暁人の言葉に、少し強引でも嫌に感じない。
「神崎さんの御迷惑にならないなら、何でもいいです。いいようにして下さい。」
優しく微笑む詩織に、思わず手を伸ばした。
「ありがとう、詩織。大切にするよ、、、。努力だって惜しまない。だからこの先も俺のそばに居て、、。」