見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
「、、、はい。紹介したい女性がいるんです。時間を作って頂けますか?その彼女と婚約したいんです。」
「、、、噂には聞いてるよ。結構有名になってる。取引先に勤める子らしいね、、?随分と綺麗な子らしいじゃないか。子供がいないうちにとっては神崎の唯一の跡取りだ。、、、男に興味があるのかと心配もしたが、少し安心したよ。勿論、約束通り認めるよ。ただ、、、この神崎ホールディングスを継いでいく身のお前に、見合う相手かは、見定めさせて貰うよ。、、、いいね?暁人。」
静かに目を閉じ、ゆっくりと暁人を見る。
「、、、えぇ。分かっています。貴方には随分とご恩がありますから。従います。でも、彼女のお蔭でここまで来ました。それだけは分かって頂きたい。」
いつになく、熱い真剣な目に社長は微笑んだ。
「それは楽しみだね。楽しみにしておくよ。麻衣子にも私から言っておこう。」