見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


途中で、あまり好意的じゃない目を向けられた。

きっと社内でもモテるであろう暁人の隣に、何処かの令嬢でもない、平凡な女が立ってればそういう目もするだろう。

その現実は受け入れなければならない。



目をそらさず、
すれ違う人に丁寧に頭を下げる。


そして大きなドアの前で暁人が止まった。


「、、、じゃあ、いくよ。」

振り返り、詩織に声を掛ける。

「はい。」


暁人はドアをノックする。


「暁人です。」

「あぁ、入りなさい。」
< 129 / 291 >

この作品をシェア

pagetop