見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
途中で、あまり好意的じゃない目を向けられた。
きっと社内でもモテるであろう暁人の隣に、何処かの令嬢でもない、平凡な女が立ってればそういう目もするだろう。
その現実は受け入れなければならない。
目をそらさず、
すれ違う人に丁寧に頭を下げる。
そして大きなドアの前で暁人が止まった。
「、、、じゃあ、いくよ。」
振り返り、詩織に声を掛ける。
「はい。」
暁人はドアをノックする。
「暁人です。」
「あぁ、入りなさい。」