見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
ドアの向こうから落ち着きのある声が聞こえ、ドアを開け深く頭を下げる。
「失礼します。」
詩織も暁人の後ろで更に深く頭を下げた。
「ほら、こっちにいらっしゃい。」
綺麗な女性の声が聞こえ、顔を上げた。
暁人にはあまり似てない女性に、その隣には穏やかな表情をしている少し歳のいった男性。
席に着くように促され、
向かい合わせに座った。
「じゃあ、早速だが自己紹介でもしようか。私は、神崎ホールディングス 代表をしている、神崎努だ。暁人の叔父にあたる。私には子供がいなくてね、、、その子を自分の息子のように思っている。」