見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
努は目を閉じ、それを黙って聞いていた。
暁人は、初めての詩織からの愛の告白に心拍数が一気に上がる。
静まり返った社長室に、ノックの音が響く。
「失礼します。、、お茶をお持ちしました。」
綺麗な女性がお盆にお茶を乗せ、4人に近づく。
「あぁ、柿田君。ありがとう。」
綺麗に微笑み、お茶をテーブルに置く。
詩織と目があった瞬間、鋭い目付きに変わる。
そして詩織の頭上から残り1つのお茶の乗ったお盆を傾ける。