見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


車の中で、暁人は穏やかな顔をしながら指輪の話をしはじめた。


「明日は比較的に仕事が少なくて、時間が取れそうなんだ。詩織はどうかな。明日一緒に指輪買いに行けそう?」


「うん、頑張ってみる。どうにか仕事を調整してみるね。」


「俺そういう所、行ったことも何かを贈った事もないからよくわかんないな、、、。辰巳に聞いてみよう。」


少し照れたような暁人に胸がときめいた。




こんなに慣れてそうなのに、何もかも自分が初めてなんて信じられない。

それがこんなにも嬉しいなんて、、。


今までの事が嘘のように幸せだ。どんな白い目で見られようとも暁人がいるから頑張れる。
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