見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
「それが、優ちゃんが変わってくれて、、。早く言っておいでって言ってくれて。」
「あぁ、辰巳に聞いたからかな。有り難いね。本当、、、詩織にとっての特別な筈だ。」
「、、、はい。仕事を辞めるのも、優ちゃんと離れるのに少し不安があります。いつも一緒にいてくれましたから、、。」
詩織は、ぎゅっとスカートを握りしめる。
「、、、そんなに寂しい?いっその事、近くに引っ越す?昨日、辰巳が家を建てるって話してたけど、俺らも建てようか。家族が増えてもいいようにね。」
「えっ!?!?いいんですか!?」
勢い良く顔を上げ、キラキラと目を輝かせる詩織を見て、可愛く思った。
「勿論いいよ。家が近ければ寂しくないだろうし。鶴山さんが、近くに居てくれた方が安心だからさ。」