見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


戸惑っていると、暁人が心配そうに顔を覗き込んできた。




「どうした?、、、気にいるのない?」


「いえっ!そうじゃなくて、、、。もうちょっとそのシンプルな物はないのでしょうか、?」


「え?そうかな?これなんか詩織に似合いそうだけど、、?」


そう言って1番高価な指輪を手に取り、詩織の左手の薬指に嵌る。

自分の年収並の金額に、手が震える。






「あ、あのっ!!!暁人君、、!この中から選ばないと、、駄目?」



眉を下げて、上目遣いで暁人を見つめる。
< 161 / 291 >

この作品をシェア

pagetop