見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「、、、これにしようかな。」


「はい、では裏に名前入れますので出来ましたらご連絡差し上げます。」


「ありがとう、、。お願いするよ。じゃあ、帰ろうか、詩織。」


詩織の手を握り、ドアへと向かう。



「またのお越しをお待ちしております。」


女性スタッフの声を後ろから聞きながら、店内を出て車に乗り込む。


「暁人君。こんな高価な買い物、、、させてごめんなさい。」

深々と下げる詩織の頭を引き寄せ、キスする。


「謝らないで。こういう時はお礼がいいな。」

困ったように笑う暁人。
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