見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
ホテルに近づくと緊張が一気に増して、車内は無言で静かな音楽だけが響く。
ここら辺では1番大きいホテル。
同窓会のホテルとは比にならない。
「やっと詩織をお披露目できる。、、、この日を待ってた。さぁ、行こう。」
ホテルのロータリーでドアを開け、手を差し伸べられその手に自分の手をそっと重ねた。
「、、、はい。」
暁人の腕に手を添え、詩織は姿勢を正して堂々と隣を歩いた。
内心、ドギマギと心臓が高鳴ったが暁人に見合うような、、、そんな女性に見えるように振る舞った。
会場のドアを開けると、一気に視線を集めた。