見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


その言葉を聞いて、詩織は立ち上がる。

そしてゆっくりと振り返った。



真剣な目で女性達に近づく。


「な、なによっ!なにか間違った事でも言ったかしら?全て事実でしょうっ!?」


「暁人さんの事を、そんな風に言うのは見過ごせません。彼は努力の人ですっ!!!!敷かれたレールにただ乗っていたわけではありません。自分の力で掴んだんです。その大変さが、貴方にはわかりますか?」

余りにも強い目に、女達は尻込みする。


「、、、そうだね。そんな暁人が選んだ詩織さんもまた努力な人だろう。君達では、足元にも及ばないよ。暁人だけでなく、彼女を侮辱すると言うことは、この神崎ホールディングスを侮辱することだと言うことがわらないのかな。お嬢さん達?」


少し、ハスキーがかった声が響く。
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