見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「今日は折り入ってお願いに参りました。」


「あぁ、結婚式のことかな?それとも、、、、暁人の事なのかな?」


少し戯ける努に、詩織はいきなり頭を下げる。


「私に何か、、、仕事を手伝わせて頂けないでしょうか?何でもいいんですっ!小さな事でも構いません。、、、暁人さんの仕事は、私なんかでは務まらないとは分かっております。でもっ、、!サポートがしたいんです。もっと近くで暁人さんを支えたいと思ったんです、、。」


しんと静まり返る部屋。

それでも頭を下げ続けた。



「あぁ、、、、暁人は幸せものだな、、、。」


家で疲れて帰ってくる暁人を、見るのが辛くなったか、、、。

親戚連中は、きっと財産が目的だと彼女との婚約を孟反対した。
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