見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
そんな姿を見ながら、可笑しそうに笑う。
「じゃあ、場所は優ちゃんにお任せするね?あとこれを保存したら終わりだから。」
急いで作成していた資料を保存する。
2人で席を立ち、まだ残る同僚に声を掛ける。
「お先に失礼します。」
「失礼します。」
小さく頭を下げる。
「あぁ、、。増田さんお疲れ〜。」
「優子ちゃん、また明日。」
同僚は詩織が見えていないかのように、優子だけに声をかける。
それを見てムッとした顔の優子を、詩織は慌てて引きずりその場から離れた。