見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
「邪魔なんかしてない!別れそうになった私達を必死になって繋ぎ止めてくれたっ!!詩織がいたから結婚だって出来た。今、こんなに幸せだよ!?それなのに、詩織だけこんなに苦しんでるのに、、、っ!」
「これはあくまでも自分自身が招いた事だよ。だからこの仕事も私がしなきゃいけない。ここで優ちゃんに手伝ってもらったのが後でバレたらその方が大変な事になるでしょう?私の事を思ってくれてるなら、今日は帰って。」
真剣な強い目で見つめられ、黙って下を向く。
「、、、わかった。今日は帰るわ。でも無理は絶対にしないで。何かあったら、どんな時間でもいい、連絡して。、、、お願い。」
諦めてバックを肩に掛けて立ち上がる優子を見て、ホッとして微笑む。
「うん、ありがと。約束する、、絶対。」