見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「、、、随分と余裕がないな?でも、まさか暁人に先を越されるとは思わなかった。、、それはそうと、社長就任おめでとう。頑張ってるみたいだな。あの頃より自信に満ち溢れてる。」


「余裕なんてありませんよ、、。大学の頃の二強だった蓮さんと透さんには、敵いませんから。少しは成長したと思っていましたけど、蓮さんを目の前にするとまだまだでした。、、透さんも元気ですか?この前、駅前に出来た支店に行って来たんですけど、透さんの姿が見えませんでしたから。」


そんな暁人の言葉を聞いて苦笑いを浮かべる。


「あいつも元気だ。相変わらず仕事が恋人みたいに駆けずり回ってるよ。」


「そうでしたか。彼女に花束を贈ったんですよ。女神みたいに綺麗な子が接客してくれて、花言葉まで教えてくれて、、。」


すると目を細めて、優しそうな顔をした。

「彼女か、、、。それは当たりだったな。彼女はなかなか接客には回らないから、お前は運が良かったな。」
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