見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
過去の罪に震える人
翌日目が覚めたのはお昼過ぎで、気づいたらベッドの上で暁人に抱きしめられていた。
寝返りを打つのが億劫なほど、身体は限界を迎えていて立ち上がることも出来ない。
そんな詩織を見かねて暁人は、軽々と持ち上げ浴室に向かった。
全身を隈なく洗ってもらい、浴室でも求められそうになり暁人の底なしの体力には驚くばかりだ。
婚姻届けを出しに行かなければいけない。
必死に暁人を説得して浴室を出た。
椅子に座らされ、髪まで乾かしてくれる。
「、、、本当に綺麗な髪だ、、。」
手入れを怠らない髪を褒められ、
嬉しくなって微笑む。