見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


そんなある日、詩織は初めて海外事業部へ書類を取りに訪れた。


近くの人に声を掛けると、奥にある海外事業部長室へと通された。



ノックをして中へ入る。


「失礼します。書類を取りに伺いました。」


そういって深々と頭を下げる。


するとガタッと音がして、聞き覚えのある声が聞こえた。





「、、、、、詩織か?」



名前を呼ぶその声に、床を見つめたまま全身がガタガタと震え始めた。
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