見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
近づいてくる足音が聞こえるが、動けない。
逃げ出したいのに身体が言うことを聞かない。
すると手が伸びてきて、
顎を掴まれ上をむかされる。
「あぁ、、、やっぱり詩織だ。やっと会えた。君が社長と結婚したとは聞いていたが、なかなか姿を見なかったからね。何処かに匿われてたのかな、、?」
そういって髪をサラサラと触れる。
「随分、昔と雰囲気が違うな。昔の君も良かったが、こっちの方が好みだ、、、。」
鳥肌が立ち、その男の手を払いのけた。
そして必死に睨みつける。