見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
離婚届けを書き終え、ある場所に向かった。
久しぶりに来たビルを見上げる。
暁人に会ってしまうかもしれない。
でも会長には一言伝えておかなければいけないだろうと詩織は思った。
もしかしたら、離婚は出来ないかもしれない。
内縁の妻として何処で暮らすことになるかも。
そして暁人の本当に愛する人と幸せな生活を送るのかもしれない。
御曹司には、きっとよくある話だ。
そして自分は、一生その罪を背負っていく。