見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
泣きそうな表情を見て、目を伏せた。
「、、、わかった。ではこれは預かって暁人に渡して置こう。離婚の有無も必ず連絡をいれよう。」
「ありがとうございます。、、。こんな弱い自分をお許しください。短い間でしたが、大変お世話になりました。、、、失礼いたします。」
詩織は立ち上がり、長い間頭を下げた。
そして会長室のドアノブに手をかける。
「最後に1つだけ、教えてくれないか?今でも暁人が好きか?再会したその男よりも、、。」
詩織は振り返り、悲しそうに笑った。
「好きです。暁人さんが、、、誰よりも。彼だけを愛しています。心から。」