見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「、、、本当にありがと。次の住む所を決まるまでお世話になります。」


苦笑いを浮かべる詩織を見て
優子は目を釣り上げた。


「強がらないでよ、、!私には我慢なんてしないで。親友でしょ、、、?」


「っ、、、!、、ふぅっっ、、、っ、、。」


枯れた筈の涙が、止めどなく流れる。


優子は、泣き止むまで静かに抱きしめた。





「優ちゃんっ、、!優ちゃ、、んっ。別れたく、、ないっ。暁人君とずっと一緒に居たい、、、。こんな感情初めてなのっ、、!」


「うん、、。うんっ、、、。」


背中を優しく叩きながら、相槌を打つ。


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