見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「それより前田君見なかった?」


「前田君ならさっき見たよ?えーと、、あっ!ほら!前田くーん、こっち来て〜!!」


絵里は前田を見つけ、大声で呼ぶ。


「なんだよ絵里、あんま大声で呼ぶなよ。相変わらずで声でかいな。、、と。もしかして鶴山さんと徳永さん?」


「そうだよ。、、、覚えててくれたんだ。ありがと、嬉しい。」


前田も絵里と一緒の高校に進んだ。

余りにも綺麗に微笑む詩織に、前田は慌てて顔をそらす。
美しすぎる顔を直視できない。


「ねー、風の噂で聞いたんだけど、前田君って今婚活とかのイベントしてる会社してるって?」

隣の優子に話しかけられ、前田は平常心を装って答えた。
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