見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
きっと今頃、詩織の噂はホール全体に響き渡っているだろう。
ホールに戻りたくはないが、バックも置いたままでは帰れないし、大人として幹事の人間に何も言わずに逃げるように帰る訳にもいかない。
常識ある大人として節度のある行動を取らなければならない。
気は進まないが、、、、詩織は優子とホールに戻った。
恐る恐るホールのドアを開けて、バックのある方へ歩み寄る。
幸いにもそこには誰も居らず胸を撫で下ろす。
バックを取り、ホールの中を見渡す。
すると中央辺りに
かなりの人間が集まっているのを見つけた。