見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
その視線に気づき、視線の方に目を向ける。
すると長身に黒髪の前髪の隙間から覗く真っ直ぐな瞳と目が合う。
あまりにも熱い瞳に目が逸らせない。
暫く見つめ合っていると、幹事と話をつけて来た優子が詩織の元に戻って来た。
「、、、、、詩織?あの真ん中の彼と知り合いだった、、?」
「ううん。、、、分かんない。」
それでも目を逸らさない詩織に、茫然と詩織と彼を交互に見る。
2人だけの空間の様に見えて、優子は声を掛けられない。