見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「何から何までありがとう。辰巳君。」

紅茶のいい香りがする。

ストレッチをやめ、
椅子に座り紅茶に口をつける。



「、、、、あのさ、さっき話してた暁人ね。恋人いないみたいなんだよ。詩織ちゃんが恋愛で嫌な思いばっかりしてるから無理強いはしないよ?でもきっと合うと思うんだよね。少し、、考えて見て、、?」


「、、、うん。」


「俺らは、詩織ちゃんの幸せを願ってるんだから。ね?」


優しく微笑む辰巳に涙が出そうになる。



2人に被害が及んでも、ずっと優しい。
かけがえのない存在。
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