見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「、、何事?えらく騒がしいね〜。まぁいいやっ!行こ、詩織。」


その人集りを通り過ぎようとすると、その中心から聞き覚えのある声が聞こえた。



「ん、、?詩織さん?」


名前を呼ばれ、振り返るとそこにはいる筈の無い人物が立っていた。


「あぁ、、。やっぱり詩織さんだ。何時になるか分からないって返信貰ったから、此処で待ってたんだよ。、、、会えて良かった。」


そう言うと人集りをかきわけ、
暁人は嬉しそうに詩織と優子に近づいた。


この前とは雰囲気の少し違う、上質なストライプのスーツ姿の神崎暁人に優子も気づき驚く。


「な、な、な、なんで此処に?!しかも待ってたってなんで?!?!」
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