見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
あまり良くない好奇な目を向けられ、暁人は眉をひそめる。
「ちょっ、ちょっと!こんな所で何て事いってるのよ!?詩織の立場も考えなさいよ!!!」
「、、、立場って?」
「っ、、、、!」
顔を歪め黙り込む優子の後ろから、クスクスと笑う声がした。
「増田さんが答えられないから、私が代わりに教えましょうか?副社長さん。貴方が婚約したそこの女。つい先日もこのロビーで此処の重役の奥さんにビンタされたばかりですよ?、、、本当に懲りない女よね?人の物にもすぐに手を出して、、、ふしだらな女。こんな事、初めてじゃないんですよ?ヤリ過ぎて病気持ってるって話だし。早く手を引いた方がいいですよ?貴方の大事な肩書きに傷が付きますよ?まぁ、貴方みたいな高貴な方が本気な訳ないと思いますけど、遊びで病気貰ったら大変でしょう?」