見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


そんな事、恋人に言われたのは初めてで涙が溢れてしまう。


「、、、随分と辛い思いをしてきたんだね。これからは俺が側で守っていくよ。だから信じてついてきて、、?早く親にも紹介したいし、詩織のご両親にも挨拶に行きたい。」


詩織は、暁人の優しい言葉に止まる事なく泣き続け、疲れ果てて眠った。


その間ずっと抱きしめ続けた。





詩織に中学の頃あった頃は、今とは全然違って随分太っていた。クラスでも浮いていて卑屈な人間だった。

でも詩織に感化され、最後の中学と高校にかけて必死に体を鍛えて、体も精神力も強く逞しくなっていった。

今まで相手にしていなかった人間が、手のひらを返したように寄ってきた。
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