好きになっちゃ、ダメなんだ。

雅ちゃんが降りてきた階段から、少しチャラ目の男子生徒が姿を現す。




「あ、優斗。」




雅ちゃんに"優斗"と呼ばれた男の子。



彼は、ズボンから少しワイシャツがでており、ネクタイを緩く染めている。




やっぱりどこからどう見てもチャラい。



「あれ、この子は?」



彼が目で私を指す。



「雫だよ。私の友達。最近転校してきたの。」



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