好きになっちゃ、ダメなんだ。

「さっすが~!」



今度は、雅ちゃんと佐々木くんが一ノ瀬くんを冷やかし始める。




「ピンチの女の子を助ける王子様って感じね!」



「つきあっちゃえ、つきあっちゃえ!」




え…!?



何を言っているんだこの人たち…



私は恥ずかしくなって完全にうつむく。




「はぁ……紺野さん、行こう?」



一ノ瀬くんにそう言われ私は床に置い段ボール箱を持ち上げた。



私も早くこの場から立ち去りたい。

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