好きになっちゃ、ダメなんだ。
ちょうど人気もなく、道端をウロウロしているよりは



マシだと思い、私はその公園に足を踏み入れた。




そして、日中は子供たちに人気であろうブランコに腰をかける。




となりのガランッとしたブランコには肩にかけていたカバンを置いた。





ふと、上を見上げるとさっきまで茜色に染まっていた空が



うっすらと暗くなり始めていた。




おなかすいたな……




思わず鳴りそうになった自分のお腹を手で押さえる。



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