好きになっちゃ、ダメなんだ。
「はぁ………」
疲れと空腹に限界が来た私は大きなため息を1つこぼした。
そして、ギイィギイィという鉄が擦れる音を出しながら、
心無しに座っているブランコを揺らし始める。
それにしても、お昼に感じたあの気持ちは何なんだろう?
一ノ瀬くんの隣にいるだけで心拍数が上がって……
でもそこに恐怖心はない。
今までなら、男の人が隣にいるだけでも怖かったのに。
もしかして、私男嫌い治った?