好きになっちゃ、ダメなんだ。
嫌われた?
あの時と同じように私は友達を失うの??
そんなことを考えていると
「最低っ」
いつもより少し低い雅ちゃんの声が正面から聞こえてきた。
その言葉に、私の胸が刃物でえぐられたような感覚におそわれる。
「ご、ごめん……」
反射的に謝るけど、自分でもわかるくらい声が震えていた。
こんな思いするなら、やっぱり言わなきゃよかった…
「ちがう。雫じゃない。」
「………え…?」
怒れに満ちたような口調で、雅ちゃんが言葉を続ける。