好きになっちゃ、ダメなんだ。



しかし早く応えろといわんばかりのその人の光のない瞳。




「え……と、まだ…だよ」



私そう応えるとその人はは



不気味に口角をあげ、こちらへゆっくりと近づいてくる。




ガタガタと震え出す私の体。




そしてその人は、ベッドの隅っこにいるわたしに



ゆっくりと手をのばしてきた。


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