好きになっちゃ、ダメなんだ。

私、1人なった部屋でただ一人体の震えを抑えようと自分の体を抱きしめる。





そして、やっと震えがおさまって来た頃、



「雫ー? ご飯作るの手伝ってくれるー?」



1階から張りのいいお母さんの声が聞こえてきた。




行かなきゃ………



私は部屋の電気をポチッと切ると、駆け足で部屋を後にした。


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