好きになっちゃ、ダメなんだ。


望月さんが、ハハッと笑いながら自分の頭に手を当てる。



一方、一ノ瀬くんはというとそんな望月さんにあきれた表情をしつつも




机の中から取り出したノートを




目の前に突き出されている彼女の手のうえに乗せた。




「ありがとー! 急いで写して返すから!」




望月さんは、眉を八の字にまげ自分の顔の前で両手を合わせた。
 

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