好きになっちゃ、ダメなんだ。
優しいキミ
キミと触れたとき***雫Side
望月さんとLINEを交換した日から数日後。
今、私はとんでもないピンチを迎えています!
目の前には、まじまじ私を見つめてくる一ノ瀬くん。
手には、スケッチブックと鉛筆一本。
現在、7限、美術の時間。
今日は隣の人の似顔絵を描くという授業だ。
つまり、私は一ノ瀬くんとそれをする事になったわけ。
今は、一ノ瀬くんが私を描く番。
男の子に見つめられているという緊張感から、つい体に力が入る。