好きになっちゃ、ダメなんだ。

すると



「……っ!」



一ノ瀬くんは今、私の目を描いているのか



バチっと彼と視線がぶつかった。



私は、急いで視線をズラす。




「紺野さん? どうかした??」



スケッチブックに滑らせていた一ノ瀬くんの手が止まる。



そして不本意にも彼は私の顔をのぞき込んできた

< 54 / 148 >

この作品をシェア

pagetop