好きになっちゃ、ダメなんだ。
私が話し終わると一ノ瀬くんは


「そっか」


と静かに頷いた。





するといきなり


「はーい、じゃあ皆さん、役割を交代してください!」



黒板の方から、先生の声聞こえてきた。





どうやら今度は私が一ノ瀬くんを描く番みたいだ。



私は、机の上にあった自分のスケッチブックと鉛筆を手に取る。




そして、正面に座る一ノ瀬くんに目をやった。



< 64 / 148 >

この作品をシェア

pagetop