好きになっちゃ、ダメなんだ。

ゆっくりとベッドから体をおこしながら



返事を返した。





ガチャッ


夕食の片付けを終わらしたであろうエプロン姿のお母さんが入ってくる。



「雫、お風呂入っちゃいなさい。」



「あ、うん。今入るよ。」





それだけ伝えると、お母さんは部屋のドアを閉めようとした。



「あ、お母さん。」



そんなお母さんを私は呼び止める。


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