好きになっちゃ、ダメなんだ。

うわぁ……そういえば階段があったんだった……



2階へと続く階段を目の前にし、気が遠くなる。



でも、登しかないよね……。




そう決心し、足を踏み外さないよう一歩一歩慎重に階段を登っていく。




この階段がエスカレーターだったら楽なのに。



と、理不尽にも階段を恨んだりもする。




やっとのことで、階段を登りきった私は一度、



床に教科書が入ったダンボール箱を置き一息ついた。


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